産地水産業強化支援事業に伴う視察研修
開催日時:平成26年12月5日~平成26年12月6日
研修地:富山県魚津市・黒部市
会議で検討・予定されてきた視察を実施した。
【目的】
現在、高浜漁港再整備計画においては、水揚げされた魚の品質を向上するために取り組む衛生管理型の荷捌き施設や、とれたての魚を販売・飲食として提供する直販施設を計画している。その中でそれらの施設をどのような仕組みで取組み、また運営しているのかを先進地へ視察し研修を行いました。
【研修1日目】
初日は、15時に高浜漁業協同組合事務所に集合し、目的地の富山県魚津市へ向け出発。20時に到着し、魚津市街にある「魚津郡ねんじり亭」にて、懇親会を行いました。
【研修2日目】
1.魚津市場(6時~8時30分)
魚津漁業協同組合の協力により、全国に先駆けた高度な衛生管理型荷捌き施設を見学し、そこで施設の内容や実際に行われているセリの状況、従業員や仲買人の導線について説明を受けた。
(高度な衛生管理型荷捌き施設)
■密閉構造
ネズミや鳥などの侵入や風雨を防ぐために、施設内と外を遮断するためにドッグシェルターやシートシェルターを取り付けており、密閉構造を採用。また、断熱構造により外気の影響も極力抑えている。
■高床式のセリ場
セリ場は、プラスッチク製のトレイで魚を直接床に置くのではなく高床式にしており、運搬車などは仕分けゾーンヘの乗り入れが禁止されている。また、屋内・屋外運搬機器も完全に分離している。
作業場の出入り口は、競り場内での交差汚染防止も考慮し、別々に設置している。
■施設内で使用する水
施設内で使用する水については、海水と井戸水が使用されており、特に海水については、沖合150m・水深30mのきれいな良質海水を海水殺菌ろ過装置でUV殺菌した殺菌海水を使用している。
■従業員の衛生管理
競り場で働く従業員もエアーシャワー室を通り、手や長靴を洗浄して入る。
(魚津漁協意見交換会)
魚津漁業協同組合 参事 浜住博之氏より意見を聴衆した。
2.黒部魚の駅「生地」(9時45分~11時)
くろべ漁業協同組合の協力により、漁協で運営している「とれたて館」(直販施設)と「できたて館」(飲食施設)が融合した魚の駅「生地」を視察し、事業展開の経緯や運営におけるポイントについて研修をおこなった。
(事業展開)
■直販事業
地元の魚屋などと顧客の奪い合いをするのでなく、それぞれの特徴を活かし、市民に使い分けをしてもらうマーケティングをした。
■加工・レストタン事業
女性部が手掛けた干物を中心に加工事業を行い、直売に加え、レストランを併設し、更に女性部を講師に料理教室を行うことで、「食べる→買う」の一連の流れを生み出した。
■イベント販売事業
積極的に対外的なイベントなどに出向き、「黒部」や「生地」など、地域全体を全国に売り込むことで、地域に訪れる人、ファンを増やした。
(くろべ漁協意見交換会)
くろべ漁業協同組合 魚の駅「生地」支配人 富山俊二氏より、意見を聴衆した。
以上。